【普段着の着付け】最初に知りたい基本を着付のプロが解説！

あなたが初心者なら、「普段着の着付け？着物を普段着になど出来ない！」と思うかもしれません。着物で普段着ってどういう着物までを言うのかを知ると合点がいきます。

着物でいう普段着には、言葉通り毎日着る方の在宅時の着物ももちろん含まれています。その他にもカジュアルなお出かけに着られるお洒落着までの事を普段着と表現しています。

ここでは、着付けを少しでも覚えやすくするために、まず最初に着付けに必要な物・着付け小物の役割をご説明し、その後に自分で着る場合と人に着せる場合の普段着の着付けの基本、手順について解説します。

着付けに必要な物と着付け小物の役割

最初は着物の着付けに必要な物の名前と用途を覚えると着付けの手順を覚える際にもスムーズです。

最初は普段の着物の着付けに必要な最低限の物を揃えておきます。着たい着物やTPOに応じて必要になる物が増えれば徐々に揃えていきます。

この他、お出かけの際には草履も必要になります。

では一つづつ順番に解説します。

【着付けに必要】足袋

白のキャラコか木綿、こはぜ（爪のような形の留め具）がついている
小紋や紬などのお洒落着では色柄のついた足袋を使いコーディネートも楽しめる

【着付けに必要】肌着

和装用のスリップもある。肌襦袢はだじゅばん・裾すそ除よけでも可

【着付けに必要】補正タオル

タオルは体の凹凸を少なくし、着崩れしないような体のラインを整えるために使う
汗でタオルの色が落ちると肌着だけでなく、長襦袢や着物に色移りする心配があるので、白いタオルか薄い色の何度か洗ったタオルを用意する

【着付けに必要】紐（ベルト）

ボタンやファスナーのない着物は、着物の丈を整えたり、衿合わせを決めて押さえたりするのに紐を使う
締め付け感を和らげるゴムの紐も市販されている
便利なものは一長一短ありますので、特徴を知って使うのがおすすめ

【着付けに必要】伊達締め

衿やおはしょりを整える
衿を整える留め金がついたものも市販されている

【着付けに必要】半衿

長襦袢ながじゅばんに縫い付けて使う

【着付けに必要】衿芯

縫い付けた半衿の中に通して使い、衿の形を整える

【着付けに必要】帯枕

帯結びの形を整える
大きさや形も様々で、お太鼓用、代わり結び用等がある
扱いやすくするためにガーゼで包んで使われる事が多い

【着付けに必要】コーリンベルト

着物や長襦袢の衿合わせ時に衿につけて使い、衿合わせを整える
無くても着る事は可能
あると衿の乱れを防ぐのに役立つ

【着付けに必要】長襦袢

肌襦袢や着物スリップの上に着る下着
半衿をあらかじめ縫い付けて使う
（既製の長襦袢には半衿が付いているものもある）

【着付けに必要】着物

コーディネートのメインとなる
目的と個性に合わせて選ぶ

【着付けに必要】帯

着物と同様、コーディネートのメインとなる
着物の色や柄、格と調和のとれた帯を合わせる

【着付けに必要】帯締め

帯の形がこわれないように帯の上に締める紐
色・柄ともに豊富
布に綿を入れてくけた「丸ぐけ」と「組みひも」がある
組みひもには、平らに組まれた「平組み」と、マルク組まれた「丸組み」がある

【着付けに必要】帯揚げ

帯の形を整え、帯向過ぎの最後の仕上げをする
着物と帯の間で、着物と帯を調和させる役割もある
色、柄が豊富で、コーディネートを楽しめる

着付けに必要な物と着付け小物の役割について解説しました。

自分で着る普段着の着付けの基本

もっとも出番の多いカジュアルなお出かけ着が小紋こもんです。小紋や紬の着物には名古屋帯を合わせることが多いです。

普段着の着付けの基本として小紋の着物に名古屋帯を合わせて着る場合の基本の手順をご紹介します。

自分で着る普段着の着付けの基本については自分で着る普段着の着付の基本で詳しく解説します。

人に着せる普段着の着付けの基本

人に着せる普段着の着付けの基本についてはこちら。