【着付専門用語】巾出し(はばだし)

巾出しは、着物の裾や袖の部分において、布を折り返して見せること、またはその折り返された部分のことを指します。具体的には、袖口や裾の部分を長さを調節する目的や、デザインとしてのアクセントとして、一定の幅で内側に折り返し、縫いつける方法です。

以下、巾出しの特徴や関連情報について詳しく説明します:

  1. 目的: 巾出しは、着物の長さを調節するために行われることが多いです。例えば、子供が成長した際に着物の長さを伸ばすため、あるいは短くするためにこの方法を用います。また、美しい布地や柄をアクセントとして見せるためにも使用されることがあります。
  2. デザインのアクセント: 巾出しの部分には、時々別の布や柄が用いられることがあります。これにより、デザインのアクセントや独自のスタイルを加えることができます。
  3. 技術: 巾出しを行う際は、きちんとした技術や経験が必要です。正確な長さに折り返し、縫いつけることで、着物の美しいラインやシルエットを保つことができます。
  4. 長さの調節: 着物の長さを調節する際、巾出しの部分を増やすことで長くすることが可能です。逆に、巾出しの部分を減らすことで、着物を短くすることもできます。
  5. 修理やリサイクル: 古い着物を新しいデザインやサイズにアレンジする際、巾出しの部分を利用して調整することが一般的です。これにより、古い着物を新しくリフレッシュすることが可能になります。

巾出しは、着物のサイズ調節やデザインのアクセントとしての役割を果たします。この技法により、着物はさらに美しく、また長く愛用されることが可能となります。