
夏までに浴衣を自分で着れるようになりたい・・・
初心者でも簡単にできる着付の方法を知りたいな。

浴衣の着付けは実はすぐに覚えられます。
着付けの基本の知識だけでも一人で着れちゃいます。
こちらの記事の内容
- 浴衣のサイズの測り方
- 浴衣の着付けに必要なもの
- 一人でできる浴衣の着付けの方法
この記事を書いた人

ゆみ先生
着物の魅力を多くの人に伝える着付け師
- 着付歴30年・指導歴20年
- イベント・ショー・撮影・TV収録等を経験
- 「着物の生活365日」運営者
浴衣の着付けは難しくかんじたり、面倒に感じたり、ブレーキになる事がいっぱいあります。
着付けを知らないと難しく感じるのは当然です。
着付けの知識があれば、実は浴衣は着付けの基本中の基本とわかります。
ここがクリアできると着物を着る事も可能です。
この記事を読むと浴衣の着付けについて知る事ができ、浴衣が今までより身近に感じられ、浴衣を楽しむ事ができます。
浴衣のサイズの測り方
浴衣を買う時、どこを図ってサイズを選べば良いの?
あなたが初心者なら見慣れないサイズの表示に戸惑うこともありますよね。
浴衣のサイズで計測する部分は下記の通りです。
浴衣のサイズの計測の部分
- 見丈
- 着丈
- 裄
- 前巾
- 後幅巾

女性の浴衣を買う時の自分のサイズの図り方や目安について説明します。
【浴衣のサイズ】身丈
女性の場合、浴衣(着物)の身丈は身長とほぼ同じです。
【浴衣のサイズ】着丈
直立し、首の後ろの骨の突起からかかとの中央部分位迄のさいずです。
目安は身長から25~30㎝引いた位のサイズがおすすめです。
【浴衣のサイズ】裄
首の付け根から手首までのサイズです。
浴衣(着物)の[袖幅+肩幅=裄]が目安です。
【浴衣のサイズ】前巾
ヒップから計算します。
ヒップ×1/4に1~2㎝足したサイズを目安にしてください。
【浴衣のサイズ】後幅巾
ヒップから計算します。
ヒップ×1/4+5~7㎝足したサイズを目安にしてください。
浴衣のサイズの注意点
女性の浴衣を購入する時、自分サイズに仕立ててもらう場合には問題ないですが、仕立て上がった物を購入する場合は、体に合ったサイズを選ぶようにすると着付けしにくい、綺麗に仕上げるのが難しい等の問題を避けられます。
着物にもサイズがあると知り、購入時は自分のサイズを図って覚えておいた方が良いようです。実店舗では知っておきたいサイズを図ってもらえます。
今回使った着付け小物

今回、浴衣、半幅帯の他に、浴衣の着付けに使った着付小物は次の4つになります。
- 腰紐2本
- コーリンベルト
- 伊達締め
- ゴムベルト付き帯板
※ 帯板に関しては、浴衣までの着付けでゴムベルト付き帯板を用いて解説し、浴衣の帯の結び方の解説ではベルトの付いていない帯板を用いて解説しています。

自分できる浴衣の着付け(解説)
浴衣の着付けの手順は次のようになります。
浴衣の着付の手順
- 裾の位置(高さ)を決め、上前と下前を合わせる
- 腰紐を結ぶ
- おはしょりを整える
- 衣紋を抜く
- コーリンベルトを止める
- おはしょりの長さを調整する
- 伊達締めを締める
- ベルト付き帯板をする(ベルトの無い帯板の場合は帯を結ぶ時に使う)
それでは、浴衣の手順に沿って、一つずつ解説します。
【浴衣の着付け】裾の位置

まずは、裾の位置を決めて、上前と下前を合わせる。
くるぶしの高さに着丈を合わせて、下前(右側の見頃)、その前に上前(左側の見頃)を被せます。
【浴衣の着付け】腰紐を結ぶ

腰紐を結んで、あまった紐を挟み込みます。
【浴衣の着付け】おはしょりを整える

身八つ口(脇の空き)から手を入れて、おはしょりを整えます。
【浴衣の着付け】衣紋を抜く

次に、衣紋を抜きます。
背縫いを持って、握りこぶし一つ入るくらいを目安に襟を抜きます。
【浴衣の着付け】コーリンベルトをとめる

次にコーロンベルトをとめます。
下前の襟をコーリンベルトでとめて、左の身八つ口からコーリンベルトを出して、背中側を通って右へ回し、上前の襟を止めます。
【浴衣の着付け】胸紐をする

次に胸紐をします。
アンダーバストくらいの高さを目安に胸紐をします。
【浴衣の着付け】おはしょりの長さを調整する

胸紐を調整したら、おはりょしの長さを調整します
着上がりで付けるベルト付きの帯板の下におはしょりが指一本くらい出る長さが目安です。
おはしょりの下が平らになるように整えます。
【浴衣の着付け】伊達締めを締める

伊達締めを締めます。
整えたおはしょりを伊達締めで抑えます。
【浴衣の着付け】ベルト付き帯板をする

ベルトのない帯板の場合には、帯を巻きながら、一巻き目と二巻き目の間に帯を挟みます。
着上がって帯から帯の一巻き目と二巻き目の間に差し込むことも可能です。

ここまででが浴衣の着物の着方です。
次に帯の結び方を解説しますね。
簡単にできる浴衣の帯の結び方
基本の帯結びとなる文庫結びの手順は次のようになります。
文庫結びの手順
- 手とたれを確認する
- 手の長さを決める
- 帯をふた巻きする
- 手とたれを結ぶ
- 帯を結ぶ
- 前で結んだ帯結びを後ろに回し、帯板をいれる
- 出来上がり
それでは、一つずつ解説していきます。
帯の「手とたれ」とは

手:帯全体の短く決めた方が手になる。
たれ:長く残した方がたれ。たれの先に界切線(かいきりせん)という線が着いたものもあります。
手の長さを決めましょう

手の長さを60㎝くらいに決める(体型や帯の厚みによって調整しましょう)
帯をふた巻しましょう

60㎝くらいの位置を前の中心位クリップで止めて、手は輪を下にして半分に折る。
たれは広げたまま、胴にふた巻きする。(ひと巻きごとに締める)
手とたれを結びましょう

帯の結び方



ベルト無し前板の場合は、ここで前板を挟みましょう


動画でも解説しています。
ぜひご覧になってください。
着付けのチェックすべきポイント
仕上がりでチェックしておきたいポイントが6つあります。
浴衣着付けのチェックするべきポイント
- 衣紋
- 背縫い
- 衿元
- おはしょり
- 褄先
- 裾線
では1つずつ説明します。
衣紋の抜きは適正か
衣紋の抜き加減は握りこぶしが1つ入るくらいが目安です。
抜きすぎると品がなくなります。また抜き方が少ないと暑苦しくなってしまいます。
背縫いは歪んでいないか
背縫いが背中の中心にまっすぐになっていないか、確認します。
胸紐をした後の背中のしわ取りや、帯を結んで後ろに回した時に、背縫いを歪ませてしまわないよう気をつけると良いです。
衿は開きすぎていないか
衿元から身八つ口にかけてしわやだぶつきがない状態に仕上げます。衿が浮いているなど、ゆるみ・たるみやだぶつきがあると衿が開いてきてしまい、着崩れの原因にもなります。
おはしょりに余分なシワがないか
前のおはしょりも後ろのおはしょりもシワやダブつきがなく、きれいに下りているとスッキリとした着姿になります。腰紐をした後衿合わせに入る前に、おはしょり部分を丁寧に下ろすと、おはしょりを整えやすくなります。
浴衣全体が裾つぼまりになっていないか
浴衣では、つま先という左右の裾の角の部分は少しだけ上に上がっている状態が望ましいです。つま先を上げ過ぎてしまうと裾つぼまりになります。
着物は滑りが良い絹素材ですが、浴衣は滑りにくい、摩擦も多い素材なので、裾つぼまりでは歩きにくくなります。
浴衣の裾は適切か
浴衣の裾線は着物の裾線とは高さが違います。一般的には、くるぶしが隠れるくらいの高さに着るのが良いとされています。浴衣姿が一番きれいに見える高さです。
たまにミニ丈に着付けたり、着物のように長めに着るのが流行る時があります。バランスが悪いとかえって恰好よく着上がりませんので、初心者の方にはあまりお勧めしません。
まとめ
この記事の内容をまとめます。
こちらの記事のまとめ
- 着付けは、初心者にとって耳慣れない言葉が続くので、難しく感じる
- 基本的なことを覚えてしまえば、短時間(短期間)でマスター可能
- 浴衣は着付けの基本なので、基本的なことを覚えれば浴衣の帯のアレンジや着物の着付けも可能になる
初心者の方のほとんどが、最短では2時間程度、ゆっくりと覚えたい方でも2日程度で一人で着られるようになります。
この記事では一日でもマスター可能な浴衣の着付けについて解説しました。


コメント
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[…] いますので、ぜひレッスンをご検討ください。浴衣の着付レッスンについては、【浴衣の着付け】初心者でも自分で1日でマスター可能な浴衣の着付【画像20枚で解説】で紹介しています。 […]