【着物着付け専門用語】唐桟織(からさんおり)

唐桟織(からさんおり)は、日本の伝統的な織物技法の一つです。主に平安時代に中国から伝わったとされており、その名前は中国(唐)の織物技法である「絹織(織り)」と「緯織(横糸)」に由来しています。

唐桟織は、特徴的な縦糸(経糸)の配置と技法で知られています。縦糸は複数の色を使用し、独特の柄や模様を作り出します。一方、横糸は単色であり、縦糸の柄を引き立たせる役割を果たします。

唐桟織の柄には、花や鳥、雲、龍などの自然や神話のモチーフがよく使われます。また、抽象的な幾何学模様や装飾的な文様もあります。色鮮やかな糸を用いることで、美しい色彩や立体感が表現されます。

唐桟織は、主に貴族や寺院などの高位者の衣装や調度品に使用されました。その高貴で華やかなデザインは、贅沢なイメージを持ち、当時の社会的な地位や富の象徴とされました。

現代では、唐桟織は日本の伝統工芸品として、織物製品や装飾品として愛されています。伝統的な技術と美しい柄は、現代のファッションやインテリアにも取り入れられています。唐桟織の製品は、贈り物や観光土産としても人気があります。